東邦レオの外壁複合改修工法のこだわり(性能指標)
■カチオンモルタル(ガラスメッシュ伏せ込み)の優れた接着性能と強度
カチオンモルタルにより被着体としての既存壁(モルタル・タイル・建築用仕上げ塗材)に強力に接着する。既存仕上げ層と一体化して一枚の版を形成します。このカチオンモルタルはガラスメッシュを伏せ込んでいるので面外からの曲げ応力に対しても大きい耐力を持ちます。
□カチオンモルタルの接着性能
被着体 | 接着力(N/mm2) |
---|---|
モルタル | 2.23 |
水性アクリル系塗材 | 2.81 |
水性アクリルシリコン系塗材 | 1.48 |
磁器質タイル | 2.38 |
せっ器質タイル | 2.09 |
■特殊アンカーによる固定力強化
直径6mmの専用ねじ込み式アンカーとすることで、既存壁構造に対する保持力を飛躍的に向上させました。
保持力 10.1 kN/本(1,030 kgf/本)
せん断力 16.9 kN/本(1,724 kgf/本)以上
(参考)所要強度
所要強度 | 計算法 | 条件 | |
---|---|---|---|
耐風圧力(保持力) | 1.43 [kN/本] | H.12.5.31建設省告示第1458号 | 建物高さ45m 地表面粗度区分 I 基準風速 46m/sec |
耐地震力(保持力) | 0.64 [kN/本] | 国土交通省国土技術政策総合研究所 「建設設備耐震設計・施工指針(2005)」 | 既存仕上げ厚 60mm 既存壁仕上げ重量 150kg/m2 |
耐地震力(せん断力) | 0.85 [kN/本] |
■既存壁仕上げ層に対する施工可能範囲拡大
築年が古い建築物では躯体精度が悪いため躯体補修用のモルタル施工厚が大きく、その上にタイル張りを行っているケースでは既存仕上げ層が50mm(躯体表面からの厚さ)を超えるものも多くあります。当技術ではアンカーの強度性能を高めることにより、既存壁仕上げ層の厚さと重量に対する施工可能範囲を広げました。
最大厚さ60mm、最大重量150kg/m2
■アンカーの耐食性向上
当工法のアンカーは高強度を得るためにSUS410の熱処理品を使用しています。SUS410はSUS304と比較して耐食性が低いとされていますが、アンカーの表面に不動態皮膜強化処理を行うことにより、SUS304と同等の耐食性を有することが確認されています。(1,008時間塩水噴霧試験による)
□塩水噴霧試験(JIS Z 2371)1,008時間経過時点の状況
■一貫した責任施工体制
メーカー直接の責任施工体制をとることにより、工法に精通した工事社員が現場管理を行います。この体制により施工マニュアルを遵守した高い品質の工事を行うことができ、工事品質を高め保証体系を明確にしました。