明確な性能基準が定められていない日本において、外断熱建築に求められる「適正品質」とは何か。その問いに対する現時点での私たちの答えとして、10年以上に渡る外断熱の経験をもとに、断熱性能はもとより、耐候性能や耐火性能など、湿式外断熱性能指標6項目を設けました。 エコサームのコンセプトである「適正品質」「適正価格」を実現するために、それぞれの項目において、必要最低限ではなく、考え得る高いレベルでの公的試験を実施しています。詳しくは、下記「試験データ一覧」をご参照ください。
外壁剥落防止機能と外断熱を組み合わせた一体型の外壁改修工法『エクセルピンネット外断熱工法』は、建物の長期的な安全性の確保と、省エネ効果を同時に得ることができます。
繊維ネットと樹脂ポリマーセメントモルタル、エクセルアンカーにより、タイルなどの既存仕上げ層を確実に固定し一体化します。
その上にエコサームボードを直張りしますので、外装材の撤去が不要で、廃棄物の発生も極力抑えることができます。
エクセルピンネットについてはこちら

![]() |
より高い断熱性能を求める声にお応えするため、省エネルギー基準(平成11年基準)における最も高いレベルに合わせた、断熱材厚さ70mmまでを一律のコストでご提供しています。※Ⅰ地域相当 |
![]() |
コンクリート躯体からの湿気の透過性を妨げない材料構成(材質、厚さ)としました。 |
![]() |
外断熱システムの長期に渡る安全性確保のため、表面仕上げ材の劣化については、JIS規格の16倍にあたる5000時間以上の耐候性試験を、断熱材の接着に用いる専用接着材の付着安全性については、JIS規格に準じた接着モルタル耐久性試験を実施しています。 |
![]() |
エコサームは耐火2時間構造性能試験に合格し、コンクリート外壁の耐火性能(非損傷性・遮熱性・遮炎性)を損なわないことを確認しています。また、開口部周囲は米国仕様に基づいた延焼防止対策として、バックラップ処理を行っています。 |
![]() |
ヨーロッパの基準を参考に3J(鉄球0.5㎏×0.6m)の衝撃に耐えられる仕様としました。 |
![]() |
専用接着材によるシステムと躯体の接着性能については、想定される風圧力(W=0.00573N/mm2)に対して10倍以上の安全性を確保しました。 |
建物の長寿命化を求められる外断熱であるからこそ、フィニッシュコートの紫外線に対する耐候性能には高いレベルを求めました。そのためJIS規格で定められた耐候性試験(A6909「建築用仕上塗材」耐候性A法)300時間ではなく、そのおよそ16倍に当たる5,000時間以上という、樹脂系仕上げ材の中では最高レベルの試験を実施し、外観の健全性を確認しています。
凍害が懸念される寒冷地での使用を想定し、JIS規格(A1435)「建築用外壁材料の耐凍害性試験方法」に準ずる気中凍結水中融解試験200サイクルを実施しています。
塩害によるフィニッシュコート(仕上げ材)への膨れや変色などの影響が心配される海岸エリアでの使用を想定し、JIS規格(JIS K5600-7-1)に準ずる耐中性塩水噴霧性試験(300時間)を実施しています。
室内からの水蒸気を外部にスムーズに排出させるための透湿性能について、JIS A 1324を参考とした社内試験を行い、モルタル仕上げの2倍程度の水蒸気透過性能を確認しています。
断熱材の躯体からの浮きや剥落に対する安全性を確保するため、JIS規格(A6916)「建築用下地調整塗材(タイル張付け用モルタルの試験方法)」に準じ、接着用モルタルの品質確認試験を実施しています。